どんな料理にも寄り添ってくれる優しい酸味
創業280余年を数える老舗が作るお酢
酸っぱいものが苦手な私は酸味がきつい酢の物などはあまり得意分野ではありませんが唯一そのまま飲めるお酢があります。それは「千鳥酢」という京都・三条にある創業280余年を数える老舗、村山造酢のお酢です。
ツンとした酸味はなく、旨みさえも感じる事ができ、どんな料理にも寄り添ってくれる懷の深さがあります。我が家では和食にとどまらず、洋食にも使用し、とても重宝しています。
実はこのまろやかな酸味を作り出すのには菌が織りなす偶然の産物が大きな役割を果たしています。
千鳥酢は清酒に微生物の一種である酢酸菌を加え、発酵、熟成を経て作られています。あのまろやかな酸味は村山造酢に長年住みついている数種類の酢酸菌が持つ旨み成分から作り出されています。この酢酸菌の絶妙な組み合わせは作ろうと思っても決して作り出す事ができない現代の醸造学でもまだ解明されていない未知の分野だそうです。
長年住み着いている酢酸菌を大切にしつつ、昔ながらの製法を守り、昔と変わらぬ味をいただく事、それ自体がとても贅沢だなと思うのです。
今回はそんな千鳥酢を使った私お気に入りのレシピをいくつかご紹介します。
・レタスたっぷり!お酢をかけていただくサラダ風肉みそ焼きそば
どのレシピも千鳥酢のまろやかな酸味がよく合います。
是非作ってみて下さいね!