たっぷり大きな具が美味しい
創業昭和4年の岡山のさつま揚げ
さつま揚げ大好きです。
まずそのまま食べられるのが良い。そして色んな具材があるのも楽しい。旨みが凝縮しているのでスープや炊き込みご飯の具材にしても美味しい。などなど大好きな理由がたくさん。
今回ご紹介するのは今年で創業95年も迎える岡山の老舗「はせい」のさつま揚げです。中でもお気に入りなのが「ぷりぷりえびちぎり天」。大きめのプリッとしたエビが入っていて歯応えもよく、そのままでも手が伸びてしまう美味しさです。
ここのさつま揚げは大きめにカットした具材が美味しく、見た目もとっても綺麗。一口食べて、また食べる前から良質なさつま揚げだとわかるのです。
この美味しさは沢山の工夫と職人技から生まれています。
「はせい」のさつま揚げの特徴は、なんと言っても大きい具材とその量です。商品によっては、すり身が見えなくなるほどたくさん。機械では、たっぷりの具材を上手に入れることはできません。職人技で、しっかりと混ぜ合わせながら美しい形に仕上げます。
すり身と様々な具材を混ぜ合わせるところから、職人による手作業で調整し、時に機械を使って混ぜていきます。職人の手によって形成されたすり身は、不均一になりますが、それが美味しさの秘密。絶妙な食感と旨味を生まれるのです。
生地に使用されるのは、国内外から取り寄せた「はせい」基準のすり身だけ。中身の具材も、全国各地の名産(爽やかな香りの桃太郎ネギ、優しい酸味が人気の瀬戸内レモンなど)や岡山のブランド野菜など、どれも職人とバイヤーの厳しい目によって選び抜かれたものばかり。
味も甘味がご馳走だった昔は甘味を強めに、甘いものが溢れる現代は控えめに。「はせい」の味付けは時代とともに変化しながらいつまでもその時代に合った美味しさを大切にしています。
揚げる油は毎日ろ過して、試験紙で厳しくチェックし、常に鮮度を保っています。毎日、2層のフィルタとろ過材による3層構造のろ過機を通したのち、試験紙で鮮度を測り、常にほぼ新しい油と同じ品質を保っています。「はせい」の天ぷらが冷たいままでの美味しい理由は、油の鮮度が良いから。素材を活かす工夫です。
この美味しさを作り出すには様々な工夫がなされているのですね。手間暇かけられた美味しさを自宅で味わえるのはとても贅沢な事だと思いませんか。
今回ご紹介するレシピは素材の良さを引き立てるシンプルなものばかりです。
どれも簡単!ぜひ作ってみて下さいね♪